石川県

日本の北陸地方にあり、令制国の加賀国と能登国にまたがる。県庁所在地は金沢市。

金沢平野は単作地帯で早場米で知られ、コシヒカリの有力な生産地。源助大根や加賀れんこんといった加賀野菜も有名。石川県の金沢市以北の砂丘地帯ではサツマイモ、スイカ、ナシ、ブドウが栽培が盛んである。

漁業も盛んで、石川県では、ブリ、イワシ、ズワイガニ、イカ、アジ、カキ、ナマコなどの漁獲が多い。また、加能ガニや宇出津港のと寒ぶりなど海産物のブランド化にも取り組んでいる。

江戸時代、金沢藩のころから繊維工業が盛んであったが、安価な輸入製品に代替され、現在では停滞している。それに代わって、石川県では織機等から発達した特色ある機械工業やコンピュータ関連などの電機工業が盛んである。
小松市を創業地とするコマツは、建設機械の国内シェアで1位、世界シェアではキャタピラーに次いで2位を誇る。

なお、石川県の企業はニッチ市場で活躍する製造業が多いのが特色である。金沢市内に本社をの置く津田駒工業は織機で世界シェア1位、澁谷工業はボトリングシステムで世界シェア1位、石野製作所も回転寿司用コンベアの国内シェアの大半を生産している。石川県加賀市の大同工業は二輪車用チェーン、月星製作所は二輪車用スポークで、いずれも国内シェアの大部分を占める。

また、江戸時代に加賀藩が伝統工芸を振興したため、高度な技術が育まれた。その技術は今でも受け継がれ、金沢市では金箔の国内シェアの98％以上を占めている。（銀箔の国内シェアは、ほぼ100％）輪島市で作られる輪島塗は、全国的に有名である。石川県では、その他にも、九谷焼、山中塗、金沢漆器、加賀友禅、牛首紬、珠洲焼などが有名。