袖ヶ浦市

東京湾沿い、千葉県のほぼ中央に位置し、羽を拡げた蝶のような形をしています。袖ケ浦市は、東部は市原、西部は木更津に接し、北部は鋸の歯のような形状で東京湾に臨んでいます。
袖ケ浦市は工業が盛んで、市の北西部の海岸は、かつて海苔養殖が盛んでしたが、昭和40年代から京葉工業地帯が形成され、ここから電気、ガス、石油などの膨大なエネルギーが首都圏へと送られています。
また、臨海工業地帯の造成を契機として、土地区画整理事業により宅地が形成されました。
一方、袖ケ浦市の内陸部の緑豊かな農業地帯では、稲作を始め、レタスやトマトの施設園芸や、里芋、大根、落花生などの生鮮野菜が栽培され食糧基地としての役割も果たしています。また酪農も盛んです。

車のナンバープレートでも有名な「袖ケ浦」の由来
「古事記」には、「大和朝廷の日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が相模国から東征の折り、走水（東京湾）を渡る際に大時化にあい、妃の弟橘媛（オトタチバナヒメ）が海中に身を投じて海神の怒りを鎮め、尊の渡海を助けた。」と記されています。そこから妃の袖が流れ着いたという言い伝えからと言われています　

＜見どころ＞

◆袖ケ浦公園
約25万2000平方mもの広大な公園。自然豊かな園内には水鳥が集まる上池・下池や水辺の広場、アドベンチャーキッズなどがあり、一日中アクティブに過ごせる。
住所は袖ケ浦市飯富2360
春は菜の花や桜、初夏はアジサイなど四季折々の花が彩りを添え、特に5月下旬～6月中旬は50種1万5000株もの花菖蒲が開花。約3600平方mある菖蒲園いっぱいに咲き乱れて見事だ。毎年4月上旬には袖ケ浦公園まつりを開催。郷土博物館、古代の歴史を再現した万葉の里もある。

◆百目木公園
袖ケ浦市百目木200にある、テニスコート(予約制)、ソフトボールができる芝生広場など、スポーツ施設のある運動公園。一番の目玉は、夏期(7月10日～8月31日)にオープンするBIG SPLASH。自然の岩山から水が滝となって流れるように造られたプールや、50mの大型スライダー、泳ぎながらシーソーが楽しめる子ども用プールなど、6つのプールがある。

◆東京ドイツ村
袖ケ浦市永吉419 にあるドイツの田園風景をイメージしたテーマパーク。約91万平方mの雄大な敷地に、全108ホールの本格パターゴルフ場や観覧車、アーチェリー、芝そりゲレンデ(各別料金)、フラワーガーデンなどが揃う。

◆袖ケ浦市郷土博物館
街の民俗や産業など多角的に展示。なかでも歴史展示室は、人々の暮らしを模型でわかりやすく解説している。住所は袖ケ浦市下新田1133
入館無料(特別展開催期間中は有料)

◆南総園
袖ケ浦市内で唯一、ブドウ狩りが楽しめる観光農園。1万7000平方mもの広さを誇るブドウ畑では、巨峰を中心に10種類ほどの品種が栽培されている。
住所は袖ケ浦市大曽根514
8月中旬よりブドウ狩りが楽しめて、9月以降は巨峰の食べ放題ができる。