佐賀県

九州地方の北西部にあり、県庁所在地は佐賀市。
日本海と有明海の二つの海に接しており、県西部の唐津・伊万里・有田などは古くから陶磁器の産地として有名である。

古代には「肥前」、中世には「佐嘉」とされたが、明治維新の時に「佐賀」と改められた。
佐賀県は、比較的気候が温暖であるが、冬の寒さは緯度の割りには厳しく、東京よりも寒い。県内全域が太平洋側気候に入るが、北部の玄界灘沿岸部は日本海側気候の影響も受けている。

江戸時代には、有田焼や茶・石炭といった特産品の保護育成が行われ、また、佐賀県（肥前）は地理的に長崎に近いことなどから海外の情報の入手が比較的容易であったため、反射炉や蒸気機関車模型といった先進的な科学技術の実験・研究も進んでいた。

1970年代以降、佐賀県では、農業は米だけではない野菜や果実などへの多品目化に移行し、また二毛作による麦の生産が浸透して農業の維持が行われた。工業では、高速道路の整備以降は高速周辺での工場誘致が各地で起こり、佐賀県では、これによって、鳥栖市を中心とした県北東部では集積した工場が基幹産業へと成長した

＜伝統産業・特産品＞
・鳥栖市の医薬品産業
・佐賀市諸富町の家具産業
・有田焼、唐津焼、志田焼、黒牟田焼、多々良焼、肥前吉田焼
・肥前尾崎焼や白石焼
・佐賀錦（鹿島錦）
・肥前ビードロ
・有明海沿岸は日本一の海苔産地

・神埼そうめん、小城羊羹