奈良県

近畿地方の東部に位置し、令制国の大和国の領域を占める。県庁所在地は奈良市。

気候は瀬戸内海式気候に属する北部（基準地は奈良市）と太平洋側気候に属する南部に大別されるが、気温の年較差・日較差の大きいいわゆる内陸性気候である。

奈良県は大阪との距離が近いこともあり、住宅開発が進んだ結果、大阪市や京都市のベッドタウンとなっており、県民の8分の1が県外へ通勤・通学している（奈良府民）。また、盆地外周の丘陵地（京阪奈丘陵・赤膚丘陵・矢田丘陵・馬見丘陵）などではニュータウンも開発されている。

観光産業が発達しており、奈良県では各地の寺社仏閣や遺跡、万葉の故地などが観光客を集めている。1993年に法隆寺地域の仏教建造物が、1998年には古都奈良の文化財が、2004年には紀伊山地の霊場と参詣道が、ユネスコの世界文化遺産に登録され、今日では、古都と言えば京都と奈良と言われる程知名度が高く、世界的に有名な日本の観光都市として栄えている。
また、奈良県では、東大寺二月堂修二会（お水取り）や春日若宮おん祭などの伝統行事や若草山の山焼き、また正倉院展・なら燈花会などの新しいイベントなどが多くの観光客に親しまれている。奈良県への年間観光客数は約4000万人。

なお、イチゴ、スイカ、柿、茶葉（大和茶）の有数の産地でもある。