富山県

日本海に面する北陸地方の県の一つ。令制国の越中国に相当する。県庁所在地は富山市。

富山県の東側にあたる新潟県との境は難所親不知として全国的に知られる。北は富山湾（日本海）に面しており、特定重要港湾の伏木富山港は北陸工業地帯や環日本海貿易の拠点となっている。また魚津、滑川、氷見などでは豊富な海産物が陸揚げされる。うち魚津から滑川にかけてはホタルイカの群遊海面、蜃気楼の見える海岸で有名である

立山連峰の豊富な水資源と水力発電を利用して産業が発達している。富山県は、日本海側最大の工業集積地であり、北陸工業地域の中核である。特に電気料金は北陸電力が日本で最も安い電気料金を実現しており多量の電気を必要とするアルミ精錬とその関連産業が栄えてきた。

また富山県の臨海部を中心として石油精製、重化学工業、各種電気製造が発達している。特定重要港湾伏木富山港では大量の原料の輸入と製品の輸出が行われている。

なお富山県は「越中の薬売り」の伝統から医薬品の製造・販売も盛んである。