岐阜県

中部地方に位置する県。県庁所在地は岐阜市。ほぼ旧美濃国と旧飛騨国とで構成されており、東海地方と区分されることが多い。

岐阜県の北部は、標高3,000m級の飛騨山脈をはじめとする山岳地帯で、平地は高山盆地などわずかしかない。一方、南部の美濃地方は、愛知県の伊勢湾沿岸から続く濃尾平野が広がり、低地面積が広い。特に南西部の木曽三川（木曽川、長良川、揖斐川）合流域とその支流域には、水郷地帯が広がっている。なお、「岐阜」の名は織田信長の命名によるとされている。

各務原市では川崎重工業や三菱重工業などの航空産業や、自動車産業に関連した金属加工等の製造業が岐阜県では盛んである。また関市周辺では刀剣類の製造が盛んである。
また、土岐市、多治見市、瑞浪市の東濃西部で作られる陶磁器は美濃焼と呼ばれ、全国シェア50%以上。中でも土岐市は陶磁器生産日本一である。

明治以降、岐阜県では繊維工業が盛んであったが、昭和40年代以降海外からの輸入による需要の減少で工場の多くが撤退し、衰退し、大規模な工場の跡地は大型商業施設や、学校、公共施設などに利用された。

なお、岐阜県南部を中心に、日系ブラジル人やフィリピン人などの外国人が数多く暮らしている。近年では在日中国人も増えている。特に美濃加茂市では人口の1割は外国人で、工場などで労働者として働いているケースが多い。

＜岐阜県の郷土工芸品＞

• 美濃和紙（美濃市）
• 岐阜提灯（岐阜市）

＜名所・旧跡・観光スポット＞

• 飛騨高山の古い町並み、高山陣屋（高山市）
• 下呂温泉、奥飛騨温泉郷、長良川温泉などの温泉地
• 岐阜城、岐阜公園、金華山、長良川（岐阜市）
• セラミックパークMINO（多治見市）
• 日本ライン、恵那峡、付知峡、中山七里、揖斐峡などの峡谷美
• 関ヶ原古戦場跡、不破関跡（関ケ原町）
• 墨俣城（大垣市）、郡上八幡城（郡上市）
• 世界遺産 白川郷の合掌造り（白川村）