渋谷区

江戸時代は、諸侯や寺領のほかは幕府の直轄地として統治されていた地域で、丘はほとんどが武家屋敷で、低地の水田地帯には農家が点在し、宮益坂と元広尾には商家があるという状態でした。 

現在の渋谷区は、国道246号が通っている南部を中心に、都内有数の商業地や表参道といったファッションの街が広がっています。
また、東急グループや西武百貨店を始め旧セゾングループの拠点でもあり、渋谷駅ハチ公口側に百貨店やファッション専門店、飲食店、カフェ、遊戯施設や風俗施設などが密集しており、公園通り、センター街、道玄坂、スペイン坂、パルコ、SHIBUYA 109などの定番スポットも多い。
また、渋谷区表参道沿いには街路樹が立ち並び、周辺には、有名ブティックを始めとしたアパレル関連の店舗及び事務所、そして美容室が多く集まっている。参道の先には明治神宮があり、年末年始の参拝客は日本一となっている。

・恵比寿
もともとは、渋谷の下町でしたが、1994年にサッポロビール工場跡地に建設された恵比寿ガーデンプレイスによって発展するきっかけとなり、JR山手線沿線で通勤に便利な立地でもあることから、近年は駅周辺にオフィスビルが増え、日中はビジネスマンで賑わっている。

・道玄坂
渋谷駅ハチ公口前から池尻・三軒茶屋方面へ向かう上り坂の名称で、坂の沿道には「109」など東急系の大型店舗・施設を中心に飲食店や雑居ビル、映画館などが多く立ち並んでおり、宇田川町に面してヤマダ電機などの家電量販店などもある、渋谷区を代表する地名の１つである。
通りから文化村通りへつながる道玄坂小路には風俗店や飲食店、交番前交差点から円山町と接してBunkamura方面につながる「ランブリングストリート」沿いにはライブハウスやラブホテルが密集する地域もある。

・宮益坂（みやますざか）
周辺には、オフィスが多く、ゆったりと落ち着いたのんびりくつろぐことのできる穴場スポットもおおくあり、渋谷駅から青山通り（国道246号線）に上がる坂道です。坂の中ほどにある御嶽神社では、節分、秋の例大祭、酉の市などの伝統行事も行われています。この坂ははじめ「富士見坂」と呼ばれていたが、江戸時代に、この一帯の町名が坂の途中にある千代田稲荷の御岳権現にあやかって「宮益町」と変更されたことからきている。

・渋谷マークシティ
道玄坂一丁目にある、複合施設である。「イースト」（EAST=東）と「ウェスト」（WEST=西）の2棟のビルからなっている。5階には東急ホテルのフロントから直結するバスターミナルがあり、高速バスや空港交通のリムジンバスなどが発着している。また駐車場（出口は２カ所）は、WESTの6～10階にあり、最大430台まで収容でき、月極（６万円～）もある。

・ラフォーレ原宿
渋谷区神宮前一丁目に森ビルが、パルコ（現在は森トラスト系）に対抗して最上階にラフォーレミュージアムを設けて、様々な流行をいち早く取り入れ、それらをファッションなどで発信していく拠点としている。

・セルリアンタワー (Cerulean Tower)
2001年3月に、東京急行電鉄の本社跡地に建設された、渋谷では最高層建築。低層部はオフィスおよびレストランが、中・高層部は東急ホテルズのフラッグシップであるセルリアンタワー東急ホテルが入居している。